皆さんこんにちは、メディカル翻訳のフリーランス津村です。

今日は、私の社会経験に沿って、フリーランスとなるための準備とか心構えについて考えてみたいと思います。

設定としては、大学卒業後サラリーマンあるいは派遣社員としてある会社に就職し、30代~40代になったいま「メディカル翻訳者として独立したい」となんとなく思っている・・・という人をイメージしています。

☕ 英語・翻訳関係の業務に就きましょう

私の場合は、大学でデータ解析・統計解析をかじっていた関係で、外資系の製薬会社に就職して新薬開発の一端をになうことになりました。30代になって、ドイツ本社から提供される新薬の内でどれが日本のニーズに合っていて、そのリスクとベネフィットがどれほどかを評価する部署が新設されることになり、自分から手を挙げて移動を志願しました。この時はまだフリーランスになろうとは思っていませんでした。

しかし困った! その新設部署の上司がドイツ人で、日本語がほとんどダメ 😳 畢竟オフィス内の会話は英語主体なのです。学生時代から英語を避けに避け「日本人に英語はいらねぇ」とうそぶいていた私が、転属になったその日から10年強、英語漬けの日々になってしまいました。

今の私がメディカル翻訳のフリーランスとして自立できているのは、製薬会社での新薬開発(臨床開発)の経験とドイツ人上司の部署での英語漬けの経験の賜と言えるでしょう。
従いまして、メディカル翻訳のフリーランスを目指しているあなたが派遣社員であれば、製薬会社(出来れば外資系)の英語を使う業務(安全性データ部署や社内翻訳部署)に就いて、実際のメディカル文書(副作用報告とか新薬承認申請資料とか)を目にする機会を探しましょう。

あなたが正社員で、翻訳のフリーランスを目指しているのであれば、まずは英語を使っている部署への移動を勝ち取りましょう。そこで、ある程度の英語力を数得したならば、さらに-出来ればですが-医薬品や医療機器、健康食品などを扱っている会社、もしくは医療機関に転職しましょう。

フリーランスになるためのその1:英語関連、医薬品・医療関連の仕事に就きましょう🐾



☕ 金融機関に口座を開設しましょう

フリーランスになって大変なこと、厄介なことはお金の管理です。

特に、仕事で出入りするお金と日々の生活で出入りするお金の管理をきっちりと分けなければならないことです。

ですので、フリーランスとして独立する前の、サラリーを受給している時代に複数の金融機関で口座を開設しておきましょう。

まずは、都市銀行(みずほや三菱東京UFJなどのメガバンク)に口座を1行か2行開設しましょう。私は、サラリーマン時代に勤務先の近くの「三菱東京UFJ」と自宅の近くの「みずほ」に口座を作りました。都市銀行はフリーランスに冷たいですので、独立してからですとよほどの売上げが無い限り、口座を開設するのは難しいです。開設した都市銀行に給与振り込みや公共料金の引落しを設定しておきますと銀行の信用が得られますので、ついでにクレジットカード(UCやVISAなど)付きのキャッシュカードを作っておくと良いでしょう。

都市銀行の便利なところは、日本全国どこでも支店やATMがありますし、コンビニのATMでも利用できるところです。

フリーランスになるためのその2:独立する前に都市銀行の口座とクレジットカードを作っておきましょう。

ちなみに、フリーランスとして独立したら、地元の信用金庫に口座を開設しましょう。こちらをフリーランス業務のお金の管理に使うと良いでしょう。信用金庫は自宅か勤務先がある地域でないと口座が作れません。信用金庫は個人事業主の味方ですので、開設資金や運転資金の融資に親身に対応してくれます(都市銀行は絶対融資してくれません!)。私は独立時に地元の信用金庫から簡単な審査で300万円融資してもらいました。

もうひとつ、個人事業主の強い強い味方に「日本政策金融公庫https://www.jfc.go.jp/」があります。これは国の公的機関で、めっちゃ安い金利で融資してくれます。私は独立時にこちらからも設立資金を調達しました。また、真面目に返済していれば追加融資もほぼフリーパスでうけられます。



☕ 保険に入っておきましょう

もうひとつ、フリーランスになる前にやっておいた方が良いのが、保険への加入です。入っておきたい保険の種類は、生命保険と医療保険、がん保険、そして最近注目されている収入保障保険です。

保険への加入は出来るだけ若い内にやっておく方が、掛け金が少なくて済みます。昔は生命保険がメインでしたが、最近は医療保険やがん保険の方が主になっています。

現在の生命保険の位置づけは「自分の葬式代をまかなう」感じですので、せいぜい500万円の保障があれば良いです。

実際に利用価値が高いのは医療保険とがん保険、とにかくフリーランスは体が資本ですから、 病気・がんになる=働けなくなり=収入がなくなる という方程式になります。特に、現代の日本人の成人は二人に一人ががんになりますので、がん保険は必須です。ちなみに私は、30歳になる前にがん保険(アフラックhttp://www.sophia-link.com/aflac3/)に入り、月々の保険料がわずか700円でした。

最近とみに注目されているのが収入保障保険です。とにかくフリーランスの収入は不安定ですので、それを支える算段をしておくことは大事です。医療保険やがん保険と組み合わせておくと安心です。収入保障保険で注意することは、給与(サラリー)をもらっている内に加入しておくことと、年齢の上限が50歳程度ですので、30代~40代に加入しておくことです。私の場合、この保険が発売されたときには年齢上限を超えていて、加入できませんでした。

フリーランスになるためのその3:独立する前に保険に加入しておきましょう。