初めまして、津村建一郎(ツムラ ケンイチロウ)と申します。本日からブログを始めたいと思います。サイトのタイトルは ”Partner of Medical Translators” としてみました(ちょっと名前負けしそうですが・・・)。

私は、セカンドライフとして、10数年に渡ってフリーランスのメディカル(医薬)翻訳者およびMedical Writerの仕事をしてきました。平行して語学学校でメディカル(医薬)翻訳者の養成クラスの講師をしたり、製薬関連企業でメディカル翻訳やメディカル・ライティングのトレーナーを担当したり、はたまた、医療機関のドクターの研究や論文作成のお手伝い(アドバイザー)をしてきました。

これまでに多くの方が、私の講座を卒業してプロの翻訳者になっています。その中には、私と同じ様に、今ではメディカル(医薬)翻訳者の養成クラスを担当している方もいらっしゃいます。

私のクラスに参加された受講生の方々から、「具体的で非常に実践的な内容で、とても役立ちます」とか「目からウロコが盛りだくさん!これまでモヤモヤしていた疑問点がすっかり晴れました」等々のご意見やコメントを頂き、そして、必ず聞かれるのが「先生のブログ(サイト)はないのですか?」でした。

この様に、メディカル(医薬)翻訳者を目指している多くの方々は、翻訳者になるために必要な情報や方法に饑えている反面、その様な情報を的確に発信しているメディアがないのが現状です。

そこで、一念発起し、60の手習いで、このブログを始めました。このブログでは主に二つのことを扱っていきたいと思います。ひとつめは、これから「フリーランスのメディカル(医薬)翻訳者になりたい」と思っている方の夢をかなえるための勉強方法や情報の集め方、人生設計等に関するヒントや助言、お役立ちのノウハウを公開していきたいと思います。ふたつめは、すでにメディカル(医薬)翻訳者として独立されている方に、新規顧客の獲得や売上げを伸ばすためのノウハウ、健康管理やメンタル管理、税金対策等々、一流のフリーランスとなるための情報をお伝えして参りたいと思っております。

医学と言えば、一頃はドイツ語が主流でしたが、現代ではグローバルスタンダードの英語が公用語になっています。そこで、このブログで使う翻訳例も主に日⇔英となります。特に最近ニーズが増えているのが和文英訳で、和英両方向の翻訳ができる翻訳者が求められています。このブログでは、和文英訳のコツも伝授していきたいと思います。

最後に、事実として、翻訳者を目指している方の大半が女性で、文化系の出身の方です。それだけに、理科系の頂点にある(と思われている)医学を本能的に敬遠している方を多く見かけますが、かく言う私も、社会に出るまでは医学と英語は全くの素人でした。医学を理解する早道はとにかく「興味を持つ」ことです。また、語学を習得する早道はとにかく「首までどっぷり浸かる」ことです。もし、あなたが文化系の出身でも恐れることはありません。その理由もおいおいお話しさせていただきます。

次回は、メディカル(医薬)翻訳の特徴についてお話ししましょう。